中国式ダイエットって何?
正式名称は分かりませんが、SNS上では【中国式ダイエット】と呼ばれており、広い部屋で数人~十数人でまとめて行うダイエット方法のようです。ハイテンションな掛け声で指導を行う姿と通っている生徒がどんどん痩せていく様子が非常にインパクトとして強く残る動画を日々更新しています。
TikTok上では【小师妹】wanyomori4718という名前で活動しているようで、約79万人程(2021年8月時点)のフォロワーがいる人気ぶりはまさに時の人と呼んでもいいレベル。耳に残る軽快なリズムは、フィリピン出身のDJであるDJ Red Coreの【Kiat Jud Day】という楽曲を使用しておりパリピと呼ばれるクラブミュージックのような印象がありました。
身体の動かし方を解説!
実際に私も動画を見て研究し、自分だけでなくダイエット中の生徒にも行ってもらいました。軸となるのはお腹周りの動きで前後へ「突き出して引く」といったようなシンプルな動きかと思っていましたが、実際やってみると結構難しい!
単発の動きはできても動画のように手を振りながら前後左右に動き続けることは想像以上に難しかったです!逆に私が指導して生徒の動きを誘導してあげると意識がしやすくスムーズにできていました。動画のように「ワア!」「ウォオ!」と指さしながら行うとそれっぽく見えます(笑)
●腹筋へ持続的に力を入れておくことが重要
単純に腰を動かすだけでは有酸素運動で終わってしまうので腹筋へ持続的に力を入れておくことが1つめのポイントとなります。メリハリをつけた動きを行うことが前提となりますが、うまく呼吸を整えないとリズムが崩れてしまい30秒と持たずにバテてしまいます。吸った時にお腹を引っ込めて、息を吐きだすとともにでお腹を突き出すことを意識するだけで常に腹筋を使いながら動くことができます。
●膝をそろえて動かすことでバラツキがなくまとまった動きができます
もう一つの注意点は足(膝)をそろえるということです。腰の動かし方にばかり目が行って足が開いたり一定方向を向いたままだと違った負荷のかけ方へとなってしまいます。全身の連動が中国式ダイエットには必要不可欠!しっかり膝をそろえて斜め右!斜め左!へと交互に動かすことを心がけましょう!
筋肉への刺激はある?
結論:HIIT(高強度インターバルトレーニング)のような効果は得られない
実際に中国式ダイエットを2週間続けてみてHIITとは全く別物だと感じました。肉体的にかかる負荷はほとんどなく、お腹周りへの動きに重点を置いている分、動きが小さくアフターバーンを促すほどの効果はないと私は思いました。
更に言えばお腹への刺激はほとんど皆無に等しい。ということです。腹筋は日常的に使われている筋肉の為、生活レベル以上の負荷をかけなければ筋肉痛がくることはありません。ましてや立った状態で腹筋へ刺激を与えることは非常に難しく単純な動きだけではどうにもできないというのが私の意見です。
ただし、日頃から運動をしていない方が行うとまた違った効果が得られると思います。少なからず腹筋の収縮はあると思うので軽い負荷でも筋肉痛になる方はいるかもしれません。諸説ありです!
有酸素運動としては効果的?
結論:有酸素運動としては効果的
私も今まで様々な有酸素運動を行ってきましたが、楽しみながらできるという点では上位にランクインします!動きは非常にシンプルなので覚えるのにそう時間はかかりません。
世界的にも有名な【ZUMBA】のようなダンス形式の有酸素運動は一連の動作を音楽と共に記憶して行いますが、自分一人ではそう簡単には覚えられませんし、すぐにはできません。中国式ダイエットは自宅で一人でできるというメリットがあることから、まさにコロナ禍にうってつけの運動と言えるでしょう!
全身をしっかり使用することで消費カロリーを増やすことができます。小刻みに動かすことよりも大きくテキパキと動かすことに意識を傾けて挑戦してください。自分なりにアレンジを入れて動員数を増やせばより効率的に有酸素として効果を発揮します。
消費カロリーは?
結論:軽いランニングとほぼ同等
有酸素運動が効果を発揮する時間が開始20分以降と言われていますので最低でも20分間は行うようにしましょう。全身を連動させた動きが基盤のため、強度(メッツ値)は5~6の間くらいかと思います。
実際の消費カロリーは男性か女性かによっても変わってきますが、動きの小さい女性を基準に考えて5メッツとした場合、110~130kcalが妥当でしょう。そこまで高い消費カロリーではありませんがエアロバイクを一番軽い負荷で30分漕いでも120〜130kcal程度となりますので自宅で行う軽い運動としてはお勧めかもしません!
あまり多くのカロリー消費は見込めませんが、食事管理と組み合わせることでより効率的に痩せることができます。是非プチダイエットとして取り入れてはいかがでしょうか?
まとめ
今回は今人気の【中国式ダイエット】について私の体験による解説を行いました。HIITを超える画期的な有酸素運動はなりませんでしたが、楽しみながら痩せたい!という方には非常にお勧めのダイエット法となります。また近いうちに私が実験体となってより具体的な効果を探ってもいいかもしれませんね!