目次
結論:筋肉にお酒は必要無し
単刀直入に結論を申し上げるとアルコールは筋肉に必要な栄養素ではないことから無駄なエネルギーと私は考えています。減量したい方や筋肉を大きく成長させたい方にはおすすめしませんが、ストレス解消やモチベーションを保つためにどうしても飲みたいという人は適量を心がけましょう!
アルコールに含まれるカロリー値
アルコール1gに対して7kcalも含まれていることをご存じでしょうか?栄養素のカロリー計算を行うときの定義として「炭水化物・タンパク質」はg当たり=4kcal、「脂質」はg当たり=9kcalとなっており、脂質についでカロリー量が多い栄養素となっています。
お酒の種類によっては、アルコール以外に糖質(炭水化物)が含まれている物も多く、余分な栄養素を吸収してしまうこともあると覚えておきましょう。酒のあてに「おつまみ」を食べたり、「食事」と一緒に飲酒を行うと更なる食欲増加やお酒を進める起爆剤となり得ますので注意が必要です。
・ビール糖質ゼロ(ア:3%・糖:0%)→約17kcal
・ビール淡色(ア:5%・糖:3%)→約40kcal
・ビール発泡酒(ア:6%・糖:4%)→約50kcal
・缶酎ハイ(ア:6%・糖:4%)→約50kcal
・ハイボール(ア:7%・糖:3%)→約51kcal
・ワイン (ア:12%・糖:2%) →約75kcal
・日本酒(ア:15%・糖:5%)→約104kcal
・焼酎 (25度) →約140kcal
・果実酒 (ア:13%・糖:21%) →約150kcal
・焼酎 (30度) →約168kcal
・ウイスキー・ブランデー (ア:4%・糖:0%) →約224kcal
・焼酎 (40度) →約224kcal
※ア=アルコール/糖=糖質
お酒は太らないって本当?
アルコールは【エンプティカロリー】呼ばれる飲み物になります。これについては、「必要な栄養素が含まれないため摂取しても余分なエネルギーばかりで太る」という意見に対して、「アルコールは真っ先に分解されるから脂肪にはならない」というような意見もあり、世間では賛否両論の考え方となっています。私的にはアルコールは脂肪になりにくい反面太りやすいと考えています。
ん?と思われた方もいらっしゃると思います。確かにアルコールは真っ先に分解されて熱に変わるため、脂肪として蓄積されることはほとんどありません。ただ、アルコールが横入りしてきた分、順番待ちしていた栄養素が遅れて分解されます。アルコールに限らず食事から摂れる栄養素も普段から熱として使用されているので結果的には余分な栄養素が脂肪へと変わってしまうということです。
【エンプティカロリーとは】高カロリーにもかかわらず肝心の栄養素が空っぽの状態を指します
お酒は糖尿病の活性剤
私たちは食事から取り入れた栄養素を血液中に浸透させる際に血糖値が上昇する傾向にあります。上がった血糖値を下げなければ全身の細い血管や神経に障害が生まれて【糖尿病】に陥る可能性が高まることもあり、それを防ぐためにもインスリンと言うホルモンが分泌されて元の数値に戻してくれています。
アルコールはインスリンの活動を鈍くしたり阻害する働きがある為、最悪の場合血糖値が下がることなく糖尿病になってしまう。なんてこともありますので注意しましょう!
お酒は筋肉の成長を遅くさせる
筋トレ後、数時間の間はタンパク質を合成して筋肉が増えようとしている最中ですが、アルコールはその働きを邪魔すると言われています。
正確に言うと摂取したタンパク質は肝臓内で分解されて筋肉への栄養として使用されますが、アルコールを摂取することで優先順位が狂ってしまいアルコールが一番で他の栄養素が後回しとなります。本来必要なタンパク質が上手く分解されないということにつながりますので特に筋トレ後2~3時間は控えるようにしましょう。
それだけでなくプロテインを日頃飲んでいる方などが、アルコールを頻繁に飲めば肝臓が休まる暇もないため、疲労してタンパク質の合成や分解スピードが遅くなることもあります。
筋肉の分解が促進される
お酒を飲むことで【コルチゾール】というホルモンが分泌されます。別名「ストレスホルモン」とも言われており本来は身体に大きなストレスを感じた時に発生します。
酒の席で限界を超えて飲まされる場合や、浴びるように飲む方などは特に注意が必要で、限度を超えた飲酒が引き金となります。コルチゾールは筋肉を分解する作用があるということが分かっており、筋トレを行っても効果が100%効果を得ることができなくなってしまうのです。
利尿作用による影響
アルコールに利尿作用があることは皆さんご存じだと思いますが、筋肉へ栄養を運ぶ役割も担う血液を作り出すのは「水分」となります。水分と言っても水やお茶のことを指し、アルコールは決して良質な水分とは言えません。
本来必要な水分を保持することなく利尿作用で体外で排出してしまうことで血液循環が阻害されてドロドロの血液へと変わってしまいます。結果、血液毛細血管の隅々にまで栄養が行き届かないことにもつながりますので筋トレをしているならなおさら気を付けましょう。
まとめ
お酒がダメだと否定するつもりはありませんが、筋肉とこれから先も人生を共にしたいと考えている方であれば必要の無い物になります。「どうしても飲みたい」「やめられない」と思う方も多くいると思いますので筋トレ後3時間は飲まない、一日に350mlだけなどと工夫して少しでも筋肉への影響を減らすように心がけましょう!